長いスパンで考えると共働きは有利!

結婚しても夫と2人で共働きで働けば「収入は倍になる」と簡単に考えている人がいます。しかし、子どもが産まれて保育園やベビーシッターなどを頼むと、単純に「倍」というわけにはいきません。勤めていれば、毎日同じ衣装で通勤をするわけにもいかず、着るもの、化粧代、お昼の食事代と出費がかさむこともあるでしょう。いっそ共働きをやめた方がお金がかからなくて良いと思うこともあるかもしれません。しかし、視点を変えてみると、働き続けることの利点もあります。

介護の仕事などは常に進化しているので、辞めてしまえば新しい知識や技術を学ぶのに苦労をするのは目に見えています。また、介護サービスを利用する人たちとの人間関係は、他の職場と違い、人と人とのつながりが最も大切になるので、辞めると精神的に落ち込む人も出るでしょう。さらに、給料についても、継続して勤めていれば、毎年多少なりとも賃金は上がるものです。しかも正社員なら、ボーナスも出るし、長く勤めると退職金も多くなります。いったん辞めてしまえば、再就職したとしても、最初の就職のときより給料は安くなる可能性があります。パートで働く場合は勤務時間数にもよりますが、正社員で働き続けたときとの差は歴然となるでしょう。

今はまだ遠い話と思っている老後の年金も、長く勤めたほうが多くなります。保育料がかかるといっても、家計を圧迫するのはわずかな期間といえます。たとえ、保育料で給料がほとんど手元に残らない時期があったとしても、長い目で見れば共働きをした方が有利ではないでしょうか。